風見鶏の独り言

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「食べ残し禁止法案」が中国で可決。大食い動画の配信にも罰金が

2021年4月29日まで開催された全国人民代表大会で、食べ残しを禁止する「反食品浪費法」が可決された。今後、中国国内で注文し過ぎたお客に対して店側が食べ残した分の費用を請求できるようになる。それだけでなく、大量に注文させた場合には店側にも最高で約16万円の罰金が科せられる。075739.jpg

大食い動画の配信にも罰金が

日本も見習うべき

 水産省の調査によると、国民1人あたりの食品廃棄量において日本は英国や米国、フランス、ドイツなどに次ぐ世界ワースト6位で、アジアでは韓国や中国を上回るワースト1位。
 世界の食糧廃棄事情はどうなっているのだろうか? 農林水産省の2019年の統計によれば、中国は世界最大の食糧廃棄国になっている。総量は実に1億300万トンに上り、5640万トンの米国のほぼ倍である。
 ただ、国民1人あたりの廃棄量でみると欧米諸国が軒並み高く、最大のオランダはなんと222.9キロにも上る。次いでフランスが200.5キロ、英国が187キロ、米国が177.5キロ、ドイツが136キロとなる。一方、日本の廃棄量は1700万トン、1人あたり133.6キロにのぼる。
一見すると廃棄量は他国よりは少ないが、よく考えてみると、日本は食料の自給率はたったの40%なのである。ほとんどの食料を輸入に頼っている。一朝ことある秋(とき)は国民ひとしく餓死するのだ。
食べ物が巷に溢れかえっているとみんなが錯覚しているにすぎない。
我が国の某テレビ局も”大食い選手権”とかいう番組を放映しているが、私はそれをチラッとだが観るたびに大きな違和感を覚える。
出演している若い男女が目を白黒させて、大口をあけて食べ物を口のなかに放り込んでいる図は見られたもんじゃない。
食べる量と時間を競い合う内容だ。実になさけない思いがする。
ただ単に、無邪気に観ている視聴者はなにも考えないのだろうか、不思議に思う。また、この番組を担当している関係者はどういう意図でこの番組を制作しているのだろうか、一度、その真意を問うてみたいものである。
白痴番組の最たるものだといえる。
ただでさえ、コロナ禍でまともに食べものにもありつけない人が町のあちこちに大勢溢れているのだ。私は胸が詰まる思いがする。
目を転じてこの馬鹿番組を観ると詮無いことだが、このテレビを思いっきり叩き壊したい衝動にかられるのだ。
放映する側にも言い分はあるだろう。大のオトナが額を寄せて(かどうはわからないが)制作する価値があるかどうかわかりそうである。
少しは中国に見習えと言いたい。