風見鶏の独り言

日常の雑事を発信

我らが寅さん 奮銭記  さくらさんの愛

さくらは寅さんに総額いくら金銭援助したのか? 
その収支を計算してみた
虎さくらととら.png
年がら年中、ほぼ金欠状態と言える我らが寅さん。
そんな寅さんに妹・さくらはときにはそっと、
ときには呆れつつ、そしてときには怒りをにじませながら、援助の手を差し伸べていました。
では、さくらはシリーズを通していったい総額でどれくらいの援助をし、
その金はどれぐらい還ってきたのでしょうか?
はなはだ野暮で下世話な所業だが、さくらと寅さんの金銭関係を覗いてみた記録を拝借。

「金銭援助」を3つに大別すると
シリーズ通して頻繁に登場するさくらから寅さんへの金銭援助シーンだが、
ひと口に援助(負担とも)といっても、性質はいろいろあって、
・現金供与
・立て替え
・旅費負担
の3パターンに大別できるらしいです。
《さくらの現金供与全シーン》
第8作喫茶店で財布に補充→2000円
第9作お賽銭せがまれる →100円
第11作上野駅食堂で財布に補充→7000円(推定)
第16作そっと財布に補充(順子に小遣いの後)→4000円(推定)
第29作デート費用を満男に託す → 5000円
第39作そっと財布に補充(満男に小遣いの際)→3000円(推定)
第40作公衆電話の小銭を借りる→30円(推定)
第41作旅先への手紙に同封 →10000円(推定)
第45作金一封を満男に託す→10000円(推定)

《さくらの立て替え全シーン》
第2作登との飲食代(焼き肉ほか)→6500円(推定)
第18作別所温泉宴会の支払い+宿代(1泊)→2万4000円(推定)
第21作阿蘇の宿代(6泊?)→2万2500円(推定)
第27作大阪の宿代(7泊分?)→1万5750円(推定)
第31作万引きしたヘッドフォンステレオ代(ウォークマンではなく
東芝ウォーキーか?)→3万3000円(推定)
第42作満男との飲食代(ドジョウ鍋ほか)→15000円(推定)
《さくら(一部、博)の旅費負担全シーン》
第5作旅費を借金→5000円
第11作 網走まで迎えに行く→5万1000円
第13作津和野まで迎えに行く→3万円
第18作別所温泉の警察まで身柄引き取り→4500円
第21作阿蘇まで迎えに行く→6万円
第25作沖縄までの飛行機代(博が工面)→3万4600円

さくら諏訪家の経済力を鑑みると、なんとも気の毒な額であり、寅さんの罪深さが伝わってくきます。
当の寅さんはというと、
「また借りができちゃった。いつになったら返せるか」(第45作)
と自覚はしている様子。実際、寅さんも以下のように還元しています。
《さくら(諏訪家)の援助に対する寅さんの返済(還元)全シーン》
第2作満男へ小遣い(500円と間違える)→5000円
第14作さくらのための積立て預金 →7700円(毎月300円)
第26作一軒家購入祝い→2万円(源公から借りるも未返済?)
第31作満男に小遣い(運動会激励?)→500円
第39作満男に小遣い「参考書でも買いな」→2000円
しめて3万5200円なり。
さすがに心はこもっているけれど、奮闘努力の甲斐もなく、さくらの援助とは額は釣り合わない。
せめて積立て預金(第14作)が晩年まで継続していることを祈りたい。
とはいえ、タコ社長の銀行融資じゃないんだから、無理に返す必要もないでしょう。
どんな援助もすべては寅さんに対するさくらの愛。
そう、愛は見返りを求めないものだって言うし。

諏訪家の一戸建て購入に際して寅さんが贈ったご祝儀袋(第26作)。
中身は源公から借りた2万円。
きっと未返済だろうな。
                    <取材・文・写真=瀬戸信保>より抜粋しました                  

いつかおまえの よろこぶような
偉い兄貴に なりたくて

奮斗努力の 甲斐も無く
今日も涙の

今日も涙の 日が落ちる
日が落ちる

ドブに落ちても 根のある奴は
いつかは 蓮の花と咲く

意地は張っても 心の中じゃ
泣いているんだ 兄さんは

目方で男が 売れるなら
こんな苦労も

こんな苦労も かけまいに
かけまいに

男とゆうもの つらいもの
顔で笑って

顔で笑って 腹で泣く
腹で泣く
  ほんとの話

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