結婚 ヤマアラシの教え 三年目の浮気

結婚おめでそう・・・水をさすようだが果たしておめでたいことなのか。

　　　　　　　　　　　　結婚すると幸せになれますか？　

■結婚して2年を過ぎると幸福度は下がっていく

　高額宝くの当選者のピークの幸福感は、2～3カ月で減じ、さらに2～3年もすると、
　宝くじ当選のお金による幸福感は全く感じられなくなると言います。

　恋愛も、付き合い始めた2～3カ月は一気に盛り上がるものです。

　お前百まで、私しゃ九十九まで、ともに白髪のはえるまで。

　お互い燃え上がって居るときはそうもおもいます。

　そのピークの盛り上がりは次第に減じ、2～3年もすると倦怠期(けんたいき)に陥る。

　俗に言う「3年目の浮気」というやつです。

　歌にもなりました。

　三年目の浮気ぐらい大目にみてよ・・・・

　アホ抜かせ、女房にしてみればたまったものではありません。

　だから私だってその気になれば、とくるのです。

世の中に、結婚記念日には記念日に贈るものの名前が付けられています。

言ってみれば人生の勲章です。文化勲章みたいなものです。

【1年目】紙婚式
【5年目】木婚式
【10年目】錫婚式（アルミ婚式）
【15年目】水晶婚式
【25年目】銀婚式
【50年目】金婚式
【60年目】ダイヤモンド婚　ここまで永く続けば国宝級です。よくもここまで、と頭がさがります。

　結婚して新婚旅行から帰ってきてすぐ空港で離婚したと言う話を聞いたことがあります。

　その夫婦に爪の垢でも煎じて飲ましたいものです。

　心理学で「ヤマアラシのジレンマ」という概念があります。

　寒さのなか、2匹のヤマアラシがいます。

　離れていると寒いので、体を暖め合うために体を寄せ合いますが、近づきすぎるとお互いの「針」が

　相手に刺さって、痛みを感じます。

　2匹は近づいたり離れたりしながら、お互いに傷つかない、ちょうどいい距離を見つけます。

　このたとえは、心理的な距離が近すぎると傷つけ合うことになり、
　適度な距離感が重要だということを教えてくれます。

　まさに男女間の距離を諭した教えを”やまあらし”に我々人間が教えられたものです。

　こんな小さな畜生に大の人間が教えられるとは、いかに人間が下等動物かわかろうというものです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上の記事は、樺沢 紫苑（かばさわ・しおん）精神科医の著書から一部抜粋しました。